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よくある質問FAQ

空気輸送について

質問 1. 何℃まで送れますか?
回答 1. 空気やガスの組成、比重量、粘性係数、動粘性係数などをきっちり検討して算出しますので、理論上は何℃でも可能となりますが、現実には輸送物ほか、外的限界があります。
高温側は数百℃、低温側は雪・氷の輸送も実施しました。具体的には、都度、温度条件を添えてお問い合わせください。

質問 2. 水洗いは可能ですか?
回答 2. 可能です。ただし、水洗仕様にする必要があります。

質問 3. 空気輸送における最大輸送能力・管径・距離は?
回答 3. 理論上の限界というよりも、むしろ需要、コスト、動力などからおのずと限界が出てきます。
ちなみに、フルードの加盟している(社)日本粉体工業技術協会の調査によれば、木材チップ用低圧圧送で管径Ф700mm・輸送能力500t/h・動力1,500kW、またセメントの高圧圧送で距離2kmなどがあります。

質問 4. 空気輸送においてロータリーバルブや配管から発生しやすいフロス等に対しては?
回答 4. もちろん、すべてOKです!
主としてロータリーバルブから発生するうろこ・ツメ状の軟化固形物と、主として配管系で発生するひも状のフロスがありますが、フルードではいずれも発生させません。

質問 5. 既存の空気輸送装置で、今まで送れていたのに送れなくなりました。原因は?
回答 5. ロータリーバルブの摩耗による空気漏れの増加、輸送物の物性変化、送風機のプーリのベルトの緩み、バグフィルタのろ布の目詰まりなどの可能性があります。調査が必要です。

サイクロンについて

質問 1. サイクロンの大きさによる性能への影響は?
回答 1. 同一思想で設計されたサイクロンでは、理論上大形の方が遠心力が小さくなりますので、圧力損失・捕集率ともに若干下がります。しかし、フルードの精密な実験結果によると、極端なサイズの差がない限り、有意な差はありませんでした。 実用上差はないとして結構です。

質問 2. 傾斜または横置きして使える?
回答 2. サイクロンを傾斜させて使用することは、理論上当然ですが、好ましくありません。よく検討する必要があります。また、横置きでは全く使えません。

質問 3. ベーン付サイクロンの性能は?
回答 3. 内部にガイドベーンを付けたサイクロンでは、上手に設計されていれば、流れを層流化すること、運動エネルギー(動圧)を有利に静圧に変換させることで圧力損失を少なくする効果はありますが、捕集率は犠牲になります。

質問 4. きわものサイクロンについて?
回答 4. サイクロンは古くから存在し形状も単純なため、さまざまなサイクロンが登場していますが、理論上成り立っていないものはすべて不可です。また、微妙な捕集率向上を狙った細い管やスリットを付けたものなどは、詰まりの原因になりますので、フルードではいっさい採用しておりません。

質問 5. うずまき形のサイクロンの効果は?
回答 5-1. 入口がうずまき形になっているもの
これは旋回流を準備させる上で無効とは言えませんが、製作費が増えるのみで、フルードの実験結果では有意な差異は 見られませんでした。
回答 5-2.
出口がうずまき形になっているもの
旋回流と同じ流れ方向で出ていくとき(逆向は不適当)、上部で急に曲げるのに比べて圧力的には多少有利ですが、製作コストを考えると特に必要というほどのものではありません。また、捕集率には影響ありません。なお、高さに制限のあるようなところで有利ですので、フルード製品にも使われることがあります。   出口がうずまき形になっているもの

質問 6. 分級機として使える?
回答 6. サイクロンは基本的には分離機です。しかしながら、形式の選択と、ブローアップを有効に使うことなどで、分級の用途に利用することは可能であり、しかもローコストです。

質問 7. ダブルクロン、マルチクロンとは?
回答 7.
いずれもサイクロンです。高さを低く抑えたいようなとき、いくつかに分けることがあります。2本並列がダブルクロン、たくさん使うものがマルチクロンです。配列上必ず偶数本で使うことになります。
ダブルクロン、マルチクロン

質問 8. 入口ノズル、排気ノズル、排出口は「丸」?「角」?
回答 8. 入口ノズル:丸でも角でも設計できますが、一般には配管が丸なら丸で設計した方が無駄がありません。なお、入口直近に丸-角管を付けることは、好ましくありません。
排気ノズルと排出口:サイクロンは旋回流を使っておりますので角は全く不可です。ただし、本体の旋回流を阻害しないように設計された接続管を設ければ、角への接続も可能となります。

質問 9. 摩耗は?
回答 9. サイクロンは大きな慣性力をともないますので、摩耗性粉では大変な問題になります。セラミック製などにした事例もありますが、コストも多大となりますので、詳細条件をよくうかがい無駄のない材質選定、設計をさせていただきます。

質問 10. 空気以外の流体でも?(高性能サイクロン)
回答 10. 使用可能です。ただし、流体ごとに厳密な技術上の検討を要します。

質問 11. 氷点下でも?! 高温でも?!
回答 11. -60℃の霧氷でも、数百℃の粉体用でも製作いたします。なお、温度によって比重量はもとより動粘性係数にいたるまで変化しますので、詳細をよくうかがって技術検討をさせていただきます。

質問 12. 99.8%捕集できればサイクロンだけでもいい?
回答 12. 微粉においては、環境基準の問題のほか、細かい側の粒子は質量上はサイクロンでクリアしていても、粒子数が多いので、煙たなびくように可視されることもあり、検討の上となります。なお、粒子径が大きければサイクロンだけでも十分可能です。

質問 13. 水以外の液体に対しては?(液体サイクロン)
回答 13. ほぼすべての液体に対して使用可能ですが、サイクロンは慣性力を利用した分離機のため、液体と同じかそれよりも軽いものについては使えません。

その他

質問 1. 「粉」や「粒」の定義は何ですか?
回答 1.

現況、JIS等で粉や粒の名称や区分などに細かな定義がありません。

このため、弊社ではフルード工業規格(FIS)として、粉、粗粉、粒を次のとおり定義して使用しております。

 

区分 内容
粉(=微粉) 粒子径が0.1mm以下のもの
粗粉 粒子径が0.1mmを超え、1mm未満のもの
粒子径が1mm以上のもの
TEL:03-3944-7111(Fluid Engineering)WEBからのお問い合わせ(Inquiry to Fluid Engineering via WEB)